腎臓結石とエコー像(Kidney stones and the echo images)

エコー
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背景

腎臓内部で種々の成分が結晶化し、石となって存在してしまう疾患です。

泌尿器科の外来でみられる疾患の中で頻度の高い疾患のひとつで、年間罹患率は経時的に上昇しています。

   

腎杯や腎盂に結石が存在している場合は自覚症状がない場合もありますが、その結石が移動したりして組織を傷つけると腰部痛などを生じます。   

尿路結石の痛みは非常に耐えがたいものとされており、「痛みレベル」ランキングTOP10なるものによると第3位とされています。

 
 

エコー太郎も経験していますが、ここまで上位なのかなぁというほどの痛みでしたので、個人差は大いにあると思われます(ただし脂汗は吹き出ました)

     

  

結石を構成する主成分はカルシウムです。

種類としては、シュウ酸カルシウム結石やリン酸カルシウム結石、尿酸結石、リン酸アンモニウム結石などが挙げられます。

   

腎臓結石を含む尿路結石の発症数は10万人に50人くらいといわれています。特に40代以降の男性や閉経後の女性に発症しやすい傾向です。 

尿路結石の男女比率は2.5:1、生涯罹患率は2~10%とされているため比較的多くの方が苦しむ疾患といえます。

 

     

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原因

腎臓結石を含む尿路結石は、肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病と関わっていることが報告されているため、食事や生活様式の欧米化が近年罹患者が増大してきた原因の1つであるとされています。

また、外気温が高いとき、つまり脱水を起こしやすいときに発症しやすいとされており、常日頃から水分を摂取することが第一の予防法となります。

 
 

食事以外に飲水1日2リットルが推奨されています!

飲水のほかには、シュウ酸や高プリン体の過剰摂取を控えること(シュウ酸やプリン体を多く含む食品に関してはググって下さい)や一定量のカルシウム(牛乳など)を摂取することが推奨されています。

  

  

突発性のカルシウム結石に関しては遺伝性の関与があると考えられていますが、現時点で責任遺伝子は同定されていません。シスチン尿症や原発性高シュウ酸尿症など、遺伝素因がはっきりしているものもあります

  

結石の一例

  

  

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特徴

腎臓結石を含む尿路結石の特徴的な症状としては血尿疝痛発作です。

結石による尿路の閉塞と腎臓内圧の上昇により、腰背部から側腹部や下腹部への激痛が生じます。

夜間や早朝に症状が生じることが多く、痛み止めを使わないかぎり長時間にかけて波のある痛みが持続します。

 
 

この時ばかりは痛み止めの凄さが実感させられました

下部尿管に位置する結石では同時に膀胱刺激症状を伴うことも多く、頻尿残尿感が起こります。

疝痛発作がある場合は蹲ることも屡々

  

   

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検査

腎臓結石を含む尿路結石の検査では、尿検査が第1に行われます。

結石が存在している場合の大半で尿潜血が+になるためです。ただし、腎臓内に結石がある場合は潜血+とならない場合も多くあります。

  

尿路結石が疑われた場合に推奨される画像検査としては、エコー検査が挙げられます

エコー検査により腎臓内や膀胱、膀胱近傍の尿管内の結石を鑑別することが可能であり、5mm以上お結石に対しては95%以上の感度、特異度をもつとされています

一方、尿管に存在する結石に関しては同定できないことが多いです。この場合においては、水腎症の有無を鑑別することで、尿路結石を疑うことはできます。

  

エコー検査のあとに続く画像検査としては、レントゲンや単純CT、静脈性尿路造影検査(IVU)が挙げられますが、特に単純CTが確定診断では推奨されています。

  

  

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エコー像

腎臓結石を含む尿路結石をエコーでみると、基本的には音響陰影を伴う高輝度像で描出されます。これはX線透過性の結石でも同様にみられます。

結石の表面で超音波の多くが反射されるため高輝度像を呈することになり、結石の後方に透過する音波がなくなるため陰影が生じることになります。

   

腎臓髄質と結石との鑑別が難しい場合がありますが、エコープローブを動かして連続性の有無を確認することで、鑑別可能かと思われます。

特に結石が小さい場合は、音響陰影が目立たない場合もあるので要注意です。これは超音波の特性の1つであるサイドローブが影響しているものと考えます。

   

  


ここから先は「腎臓結石のエコー像」を提示します。

   

左腎に存在する結石像を黄色の矢印で示しています。

どちらの結石も径2-4㎜程度なため、音響陰影は目立ちませんが、周囲の組織と比較すると明らかに輝度が高くなっています。

プローブを動かすと連続性を認めないため、結石が疑われました。

  

  

左絵が右腎に存在する結石を、右絵が左腎に存在する結石を黄色の矢印で示しています。

いずれの結石も径5-10㎜とであり、音響陰影を伴っているため見逃すことはほとんどないかと思われます。腎盂拡張の有無をしっかりと確認しておくことが肝要となります。

  

  

左腎に存在する結石像です。

径10㎜を超える結石では大半が音響陰影を伴います。これが尿管へと移動することを考えると恐ろしく思えますね。

  

  

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まとめ

ここでは腎臓結石の背景、原因、特徴、検査法、エコー像についてまとめました。

エコー検査は尿路結石に対する画像検査の入り口となります。

有益な情報を出来る限り多く報告できるようにしたいですね。

   

閲覧いただきありがとうございました。

  

  

腎臓についてはこちらも併せてご覧ください。

   

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