前立腺癌、前立腺肥大症(Prostate cancer and benign prostatic hyperplasia)

エコー
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はじめに

前立腺の病変としては前立腺癌と前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia:BPH)が2大巨頭です。
前立腺癌は辺縁域、前立腺肥大は移行域に好発すると言われています。

  

前立腺に関してはこちらもご覧ください。

  

   

ここでは前立腺癌と前立腺肥大症の臨床像とエコー像を提示します。
  
が、前立腺癌については経腹壁エコーで鑑別することは困難な場合が多く、疑陽性の原因になる可能性があります。
現代の診療ではPSA(前立腺特異抗原;prostate-specific antigen)高値→生検の流れが主流であるため、前立腺癌の評価ではPSAの定期的な検査が推奨されています

  

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前立腺癌

前立腺癌は無症状のことが多く、以前は骨転移が発見されたうえでの原発巣として前立腺癌が発見されていました。

最近では検診領域においてPSAの定期的な検査が行われており、前述のようにPSA高値→生検により、早期に前立腺癌の診断がつくようになっています。

  

  

基本的には腺癌であり、まれに小細胞癌が存在するようです。低異型度のものが多く、予後は他の癌と比較すると悪くありません。

  

エコー検査において前立腺と周囲組織との境界が不明瞭であった場合は、前立腺癌の浸潤像と判断がつく場合もありますが、そうでない限り診断に結びつくような特徴的なエコー像は存在していないかと思われます。

  

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前立腺肥大症

前立腺肥大の症状としては様々な排尿障害が挙げられます。
頻尿(夜間頻尿)、残尿感、排尿の勢いの低下などです。
  

加齢とともに前立腺が腫大し、尿道や膀胱を圧迫することが原因となります。
   

50歳以上の男性のうち2割以上が罹患すると言われており、泌尿器科に行列をなす原因でもあります。

    

前立腺の正常な大きさは30㎤未満とされており、これよりも大きくなった場合は前立腺肥大とされます。エコーで前立腺の測定を行うことができるため、前立腺肥大の診断において、エコーは重要な役割を担っているといえます
    
前立腺の大きさを測定する場合は鮮明な画像を撮影する必要があるため、膀胱内に適度な尿が充満している必要があります。検査実施前には注意しましょう。

  
  

前立腺の正確な測定を行いたい!

  

以下は前立腺の測定方法に関してです。

   
測定法は各施設で異なる場合があると思いますが、基本的に前立腺の最大断面が写っている画像が得られていれば、大きな測定誤差は生じないと思われます。

  


  

これは測定方法の一例です。

前立腺の大きさ:(左右)×(前後)×(上下)×π/6 ≒ (A)×(B)×(C)×0.52

Aは前立腺の横幅径、Bは前立腺の前後径、Cは前立腺の縦幅径となります。
Cに関しては尿道が通る位置を測定するようにすると誤差が少なくなります。

  


  

この方法で測定された実際のエコー画像見てみましょう。

この場合の前立腺の大きさは5.8×5.5×5.3×0.52≒88㎤となります。高度の前立腺肥大です。

  

  

この場合の前立腺の大きさは4.6×3.8×3.9×0.52≒35㎤となります。軽度の前立腺肥大です。

  

  

この場合の前立腺の大きさは5.1×4.6×4.3×0.52≒53㎤となります。立派な前立腺肥大です。

   

前立腺が著明に大きいと強い症状が出る、と一概に言えるわけではないようです。前立腺がそこまで腫大していなくても強い症状が出ている方は多く存在しています。

前立腺肥大に対する治療過程では、前立腺の大きさの経過観察が必要になってくるので、正確な測定を心掛けましょう

   

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おわりに

前立腺癌と前立腺肥大症に関して記載しました。

前立腺癌に関しては経腹壁エコー検査が出る幕は少ないかもしれませんが、前立腺肥大に関しては大いに存在します。
ルーチンで測定する癖をつけておくと、いざというときに役に立つかもしれませんね。

閲覧頂きありがとうございました。

  

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