はじめに
子どもとの接し方、しつけ方、学ばせ方に関しては親であれば誰しもが考えるところだと思います。子どもがまだ幼いうちに教育法に関しての方向性や指針が親の中で定まっていることは、親子両方にとってプラスになることだと考えます。
我が子は現在2歳くらいなので焦る必要はないかもしれませんが、今から少しずつ学んでいこうか、そういう気概を日々持ち続けたいと思っています。
専門的に『育児』や『教育』に関して学んでいればある程度定まるものだと思いますが、我々一般人にはなかなか考えが及ばず難しいところですよね。
ということで、今回はユダヤ式学習法なるものをさらっと学んでみました。
そもそもの発端は、私が通勤中に子どもの教育法に関してボーっと考えていたところから始まります。これまで生きてきて得られた経験から、子に対してどのような接し方をしていけばよいか漠然と考えていたのです。
しかし知識のない頭で考えるだけで物事は進むはずもなく、インターネット上を徘徊していたところ、なかなか面白そうな内容であるユダヤ人式学習法に出会いました。
ユダヤ人
なぜユダヤ人なのか。
それは単純にユダヤ人にお金持ちが多いからです。
お金持ちが多いということは端的に頭脳明晰であるということに繋がります。
国土交通省が公表している『訪日ユダヤ人旅行者ウェルカムハンドブック』によれば、世界人口のうち0.2%がユダヤ人であると言われています。
一方、アメリカで裕福な上位400人を見てみると、そのうち100人がユダヤ人であると報告されています。
天才や奇才と呼ばれるような特殊な存在を除いて、人種により生来的に知能指数が異なるとは到底考えづらいので、ユダヤ人に賢い方が多いのは、やはり教育方法や育った生活環境によると考えられます。
また、世にいう立派な存在になるためには知能指数のみならず、知的好奇心やコミュニケーション能力といったものを同時に育むことが必要です。これらの項目に関しても、どのような人生を歩んできたかということが関わってくるものであり、ヒトの成長にとって教育方法や育った生活環境が非常に重要な要素であると考えました。
根本的には立派な存在にならなくとも、
幸せな人生を歩んでくれさえすればいいんですけどね。
ユダヤ人の学習法『ハブルータ』
『ハブルータ』という言葉、聞いたことありますか。
ハブとルーターならなんとか、、、
ハブルータとはユダヤ人教育機関における学習法です。
その学習方法は端的にいうと、
学生が2人1組となり、質問と討論を繰り返したりお互いに勉強したことを教えあう
という勉強法です。
この方法の真意を私なりに考えたところ、以下のように咀嚼して解釈しました。
質問と討論を繰り返すということ
質問をするという行為は、瞬間的にパッと頭に浮かんだ疑問を発する事象のみから成るものでなく、質問を考えている時間が存在する場合もあり、その時間は知的好奇心を非常に活性化させなければならないと考えられます。
一方、討論をするという行為は、相手の意見を聞き、受け入れたうえで議題に対する問題点やその先の展望を考えるというものであるため、コミュニケーション能力と知能指数を育むことに繋がります。
つまり、これらの行為を繰り返すということは、知能指数や知的好奇心の向上に加え、コミュニケーション能力の向上、さらには議論をすることで生じる新たな概念や知識、思考や感情を創造することに繋がると考えることができるのです。
ヒトに教えるということ
相手に物事を教える場合、その事象に関して記憶に定着した知識を持っている必要があります。
では、物事を記憶に定着させるためにはどうしたらよいのでしょうか。
下に示すのはNational Training Laboratoriesの研究によって導き出された学習効率ピラミッドです。これは主な勉強法を実践したのち、24時間後にどれほど記憶に残っているかを表した図になります。
ざっと眺めてみると、相手に教えることや実践すること、ディスカッションすることが記憶の定着によいことが明らかとなっています。
つまりヒトは能動的な経験を通して記憶が定着してくものであると考えられるのです。
一方、あいまいな知識を有している状態では相手に物事を明快に伝えることはできず、相手もすっきりと理解できないことになります。
この場合は質問と討議を繰り返すことに繋がりますが、このディスカッションを通して、あいまいであった知識が確立され、さらなる発展へと繋がると考えられます。
ハブルータの実践
今回記事を作成するにあたり勉強させて頂いた書籍が
ユダヤ式学習法―わが子の学力がグングン伸びる 坂本 七郎 (著) です。
実生活でハブルータをどのように実践していけばよいかを詳しくまとめてくださっているので、ご興味のある方はご一読ください。
全200ページほどありますが、非常に見やすく書かれているので、2時間程度あれば読み終えることができます。
まとめ
ユダヤ人の勉強法『ハブルータ』に関して思うところを記載しました。
3歳未満である我が子に対して実践することは現在のところ難しいですが、幼稚園生、小学生になるころには実践していきたい内容だと思います。親子の繫がりが強固になる効果もありそうです。
子の初めてのディスカッション相手は間違いなく親だと思います。
子を有するみなさまもぜひご検討してみてはいかがでしょうか。
こちらもどうぞ↓